骨そしょう症の定義

骨強度の低下を特徴とし、骨折リスクが増大しやすくなる骨格疾患

骨強度は骨密度と骨質の二つの要因からなり、骨密度の関与が70%とされています。

骨折と骨そしょう症

骨そしょう症は疾患であり、骨折を生じるに至る病的過程であり、骨折は結果として生じる合併症でのひとつです。

診断:脆弱性骨折の有無と骨密度から行います。

骨密度測定:DXA法で腰椎、大腿骨頚部で行うのが推奨されている。治療経過を見ていくためにはこの方法部位以外では誤差が大きくて参考にならず薦められていません。

治療:骨そしょう症はれっきとした病気であり老化現象ではありませんので、薬物療法が必要です。

予防:骨が育つのは二十歳まで。成長期の食育は非常に重要で、Caの摂取は1日約1000㎎必要です。また、二十歳過ぎてもビタミンD、Ca、たんぱく質の摂取と適度な運動を欠かさないことが重要です。

女性ホルモンは骨そしょう症治療薬として認められていません。
ビスホスホネート製剤がスタンダードな薬剤です。

顎骨壊死(ARONJ)が過大に騒がれています。骨そしょう症治療中の患者さんは、歯科医院によって全く治療してくれない医院も残念ながら存在します。
重要なのはきちんと歯科的なチェックを継続的に行っていくことです。
骨そしょう症治療は、あごの骨も対象になります。歯のケアも重要ですので、相談できるかかりつけ歯科医院を決めておくことをお勧めします。



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